2007 1119

自転車サーフトリップD

御前崎に到着、ローカルとの出会い

10月3日
AM5:30発、R149→R150に入る。日本平、富士山や駿河湾を展望する名勝。イチゴラインと呼ばれる海岸沿いのさわやかなルートを通り(静岡市・駿河区)にはいってくる。「阿倍川」をわたるルートはとにかく気持ちがよい。このあたりにくると自然の香りがしてくる。これも自転車の魅力なのだ。車で窓を開けていても長い時間香りは楽しめない。
安倍川2.JPG
阿部川
静岡市街地を流れる安倍川の源頭部は大谷崩と呼ばれる大崩壊地となっており、おびただしい量の土砂を流出しています。
※日本三大崩れ:安倍川の大谷崩・常願寺川の鳶山崩・姫川の稗田山崩

用宗漁港にさしかかる。東名高速では日本坂トンネルがはじまるあたりだ。ここから焼津の手前の難関といわれる峠が始まる。R150→R416さすがに日本坂トンネルの南側道だけあって峠はきびしい。
大崩海岸.JPG
ここ「大崩海岸」は国道150線が海を渡る場所がある。(石部海上橋)狭いトンネルが数箇所あり。焼津市と静岡市との境にある豪快な海岸で、かつては『東海の親不知』といわれた難所らしい。。
晴れて最高のロケーショントラックも少ない。風景を楽しみ味わって登る。道がせまいので車が怖い。やはり夜は通れない。何があってもわからない、街灯のないルート。黒潮浴びる断崖と富士の眺めは素晴らしかった。
大崩の峠を越えてくだりはじめるとすぐに(焼津市)にはいってきたのはAM9:00頃だった。R416→R31を選び(大井川町)に向かう。途中通過する小さな川は生活用水で汚れていた。この汚れた川を見るのはつらい。
大井川2.JPG
「大井川」を渡る。富士川、阿倍川と並ぶ大きな川だ。こういった大きな川を越えるたびに心は休憩するものだ。R31はとにかく走りやすい。車がすくないのと路側帯の傾きがゆるいのでストレスがない。時間はここで稼ごうと決めた。昼飯はバナナを八百屋で買う。5本で100円。皮は捨てる。自然にかえるものは捨てられるので荷物の負担が少ない。

大井川は南アルプスの険しい山岳地帯を流下する。流域の平均年降水量は3,000mmと多雨地域に当たり、古くから水量の豊富な河川であった。加えてフォッサマグナの崩落地帯が上流にある為土砂流出量も多く、広大な河原を形成している。

R31は「静波」でR150に合流する。(吉田町)→(牧之原市)の境になるところだ。
牧之原通過は12:00.このあたりのR150はただひたすらのんびり長く漕ぐ。「相良」のあたりでもサーフィンができる。静波〜御前崎までに数軒のサーフショップがある。

もう少しで御前崎という地点、須々木で自転車の後輪がパンク。ヤマト運輸の目の前でエンコ。ヤマトさんの裏手にガソリンスタンドがあるというのを教わり飛び込む。
御前崎到着須々木.JPG
ガソリンスタンドでパンク修理。チューブの内側が切れていた。原因はあの瞬間だということがわかった。歩道のよれた下りを通過したときにトレーラーの加重を自転車後輪が一気に受けるときがある。このタイヤも下りコーナーでよじれて加重が倍増する瞬間にチューブの内側、スポークの突起部分にあたる場所に亀裂が入るのだ。峠でなくて良かった。ここでもブルーエコロジーを伝える。ガソリンスタンドのおじさんたちは御前崎の風と波を知っている。そして、この海岸に魅せられて移り住んできた若者を受け入れてきた。今回自分も受け入れてもらえたようだ。茅ヶ崎からきたこと、箱根を超えてきたこと、エコロジー活動に感動してくれた。

予定より一時間遅れて(御前崎市)に入った。15:00を過ぎていた。
グランドホテル〜灯台を通過していよいよロングビーチに入る。ロ−カルサーファーを探さなければならない。ブルーエコロジーを伝えて一緒に海に入りたいからだ。
三保を出て10時間、やっと御前崎ロングビーチに到着した。ガードレールに腰掛けて波をチェックするローカル二人を発見。彼らにブルーエコロジーを伝えるとこころよく受け入れてくれた。
御前崎到着ロコ.JPG

続く・・・


Photo&Text:Kurebayashi