2007 1121

自転車サーフトリップE

往路完結

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ブルーエコロジーというのは空と海のブルーを持続させようという考え。
今の自分にできることを考えよう。諦めないで少しずつ前進していこうということ。
サスティナティビリティー(持続可能な社会)はあり得る。
ありえないと言ってしまったらあきらめていますと宣言しているようなものだ。
これこそありえない。
水のことなら、サーファーがリーダーとなって守っていこうよという考えだ。
だから今回の旅ではゴミを持ち帰ることにした。
荷物を重くしないために考えて旅してきた。
この工夫が普段の生活でできればどれだけのエネルギーをセーブできるのだろうかと思う。今回はマロイ兄弟の真似でエコロジーサーフィンをやってきた。
エコは真似からはじめたっていいと思う。
それが今の自分にできることなら行うべきだ。
サーファーは人類最高のナチュラリストだって呼ばれたいじゃないか。

ローカルたちとサーフィン。パドボからサーフィンと景色を撮影した。写真は彼らに送る予定だ。ショアブレイクのいい波だった。砂が減ってしまってリーフが出ているが、皆リッピングを恐れない。自分がこのポイントを好きなのは、人のおかげかもしれない。波がハードな分、サーフィンの突っ込みがいい。格闘技のようだ。
ロコ.jpg
今夜は雨のようだ。風も強い北東が吹いている。明日も台風スゥエルが入ってくるのは解っていた。妻から電話でもう一泊することを勧められた。明日も雨だったらサーフィンしてから出発すればいい。写真を撮るチャンスもあるだろう。最後まで諦めないこと。

御前崎の海岸は19時に一人もいなくなった。雰囲気が暗いのでとりあえずグランドホテルの風呂に入ることにした。ホテルで入浴をしても一人だった。携帯電話をたっぷり充電させていただき、夕食にでかける。

おみやげセンターみたいのところで生しらす丼500円を食べて野営場所を尋ねる。アクアパークに決定。またここでも屋根のある東屋でテント。コンビニで買った焼酎を飲んで祝杯をあげる。一人ではあまり飲めないものだった。

10月4日
5:00起床。雨、のはずが快晴だ。富士山が出ている。散歩中の犬が吠えておこしてくれたのがついていた。すぐにテントを撤収して御前崎を目指す。

最高の波、台風スウエルが入っていた。無風、アウトのブレイクにサーファーはいない。インサイドの巻き波に数人のサーファー。急いでシャッターを切り、パドボをトレーラーから降ろす。
御前崎到着4日朝.JPG
セットのタイミングを見てゲットした。サーファーの波を狙わないように沖にでる。数本のセットを狙うのだがオフショアが吹き始めて沖へ流される。大きい波を狙いすぎておきではいい波をゲットできなかった。更にオフショアが強くなりテイクオフがきびしくなる。
インサイドにポジションを取りサーファーが届かない波を狙った。

いい波だった。掘れてくる波のフェイスを走り抜けてプルアウト。これを数本乗って上がることにした。

海から上がるとオフショアの風邪になびくショアブレイクに虹がかかっていた。またここで数名のロコと話しスナップを撮ってきた。

8時に海をあがって9時30分には漕ぎ始めていた。今日の目的地は三保、暗くなる前に大崩峠を越えたかったのだ。御前崎のセブンイレブンで軽く朝食を撮り漕ぎ始める。今日は長い休憩を取れない。焼津に14時には着いていたかった。


こうしてこの旅はいろいろな方に支えられて10月6日無事に帰還した。この旅をしてあきらめないこと、「持続可能な社会づくり」というメッセージをつくることができました。
これは普段の生活になかにある工夫のことであり、自分一人でもできることだということがはっきりした。それは6日間で持ち帰ったゴミの写真を見ればわかってもらえるはずだ。普段、どれだけ便利な生活に甘えてきたのか、改めて反省したい。現代の人間たちひとりひとりに「考えること」が求められている。
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Photo&Text:Kurebayashi