2007 1115

自転車サーフトリップA

最初の難関 箱根峠

10月1日 10:00
茅ヶ崎の自宅を出発
トレーラー+荷物=28キロ パドボー=28キロ 自転車=?キロ 体重=65キロ
この荷をひいて御前崎を目指す。
この無謀な挑戦が果たしてどうなってしまうのか? 途中で諦めてしまうのか? それを考えたくなかったので箱根峠を越えるまでは地図を用意しなかった。

茅ヶ崎から箱根まではR134−R1.

箱根で最初の難関がやってくる。箱根湯元から宮下交差点までを一つの節目と考えてそのあとはなりゆきで今夜の野営場所を考えていた。

湯元から強羅温泉を抜けて宮下まで8kmくらいだったかと思うが、これがつらかった。
箱根湯元.jpg
勾配がきつくなるにつれて側道を流れる水の音が厳しい音をたててくる。自転車を押して一歩一歩進む。進むというよりは登る。諦めないで、ゆっくりでいいから到着することだけを信じて登った。
腹が減り何度も箱根そばのことが頭をよぎるがここで腹をいっぱいにしてしまうと動きたくなくなるのは解っていたので妻が用意してくれたビスケットの詰め合わせを食べてなんとかカロリーを補給しながら前進する。
箱根の坂道はとても急だ。
kuremitiDscn0019.jpg
何度もコーナーを登るたびにその先の尾根をながめて坂の勾配をチェックしたくなる。道を登りながらコーナーを登る車のテールランプが路面の水平線に隠れていくのを見つけるとそのポイントが水平な場所だということがわかる。こうして、このポイントをめざしここで休憩を繰り返し登っていくのである。
箱根の山々は、三重式のカルデラ(噴火後のくぼ地)があり、新旧2個の外輪山と7個の火山丘からなる複雑な山容である。
箱根峠の東側は太陽のあたる時間が少ないので路面に苔が生えている。歩道は歩きやすいような石畳になっているところもあるが、そこに苔が生えている。サイクリングといえどもブーツが必要。これと雨を予想してトレッキングブーツを履いていた。
休憩はフラットの場所で幅の広い路側帯を選んで停車する。しかし、腰をおろす場所はなかった。どこも湿っているのだ。宮ノ下までは無数の滝があり霧も多い。後から思うと休憩用のレジャーシートが必要だった。
箱根峠の南側は伊豆半島へ長く延びている。このために海風が山をかけあがり湿気た風が上昇気流で雲になりやすい。そして気温が下がると霧になる。小田原側に北東が吹けば富士山は見えないのは街からのちりを含む上昇気流。富士が見えるのは西風の下降気流で空気にちりが無いためだと思っている。南西などでも富士が見えるのは西が混じるからだと思う。
宮ノ下まであと5kmが最もつらいポイントだった。おそらく1km登るのに1時間かかる区間があったと思う。この区間で自宅からもってきた栄養ドリンクは全て飲んでしまった。新アイテム、テルモのテルミール。これはは高カロリーで代謝可能エネルギーが高いので登山には良いアイテムだ。
宮ノ下まであと1kmくらいの地点でクッキーの詰め合わせは残り少なかった。体力も食料もセーブして登る。だれにも声をかけられることもなくただひたすら一人で登る。幸運にも雨はこなかった。
やっとの思いで宮ノ下に到着。ここは温泉街だ。おいしそうな予感がする箱根そば屋さんがあった。ゆっくりしたかったのだが、すでに14時を過ぎていたので少し先まで行くことにした。

続く・・・


Photo:Kurebayashi