2006 0127

ライフガード入谷拓哉ハワイPWCレスキュー

今シーズンも、パイプラインマスターズでハワイアン・ウォーターパトロールの一員として活動でき、本当にいろいろと勉強になりました。

年々、参加するたびに知り合いも増え、多くのライフガードとも顔見知りになり、ハワイでの活動に広がりを感じています。

さらに今回は、オーストラリアからパドルボードのチャンピオンである、ジェイミー・ミッチェルがバカンスで来ていて、彼もウォーターパトロールのお手伝いをしていました。彼はオーストラリア・ゴールドコーストのライフガードで、昨年スナッパーズロックで行なわれたWCT第1戦目のクイックシルバープロでは、ゴールドコースト・ウォーターパトロールの一員として活動していました。その時には、私もそこで一緒に活動させてもらったので、そのとき以来の再会となりました。
iri1.bmp

スナッパーズの大会では、サイズが上がると強烈なカレントが発生しパドルアウトに時間が掛かるため、選手をジェットスキーに乗せてパドルアウトさせます。その方法を学ぶために、私は昨年の3月にオーストラリアに行き、同じようにウォーターパトロールのメンバーに入れてもらい学んできましたが、いまやジェットスキーは、サーフィンコンテストではなくてはならない道具となっています。

そこでは、選手のアシストやレスキュー用のほかに、テレビカメラ専用に1台ジェットスキーが用意されていたんです。なんと陸から取った映像と共に、ジェットスキーの上から撮った映像を交えインターネットでライブ放送されているのです。
この映像が、陸から取ったものとは違い、迫力がありかなり面白いんですよ。揺れるのでちょっと見にくい部分もありますがね。
iri2.bmp

このライブカメラシステムが、実は今年からハワイでも導入され、サンセットでのコンテストはもちろん、パイプラインマスターズでも、ライブカメラ用のジェットスキーを1台使用していたのです。
サンセットではポイントが沖のほうにあり、見ていてもかなり遠いのでこのシステムを導入するのはわかりますが、パイプラインは岸からも近いので、必要ないのではと思っていましたが、ジェットスキーからの映像は、選手のライディングはもちろん、パドルアウトしてくる様子も捉えることができるので、選手の顔色をうかがうことも出来るし、ヒート前にパドルアウトしてきた選手に声を掛けることも出来るので、また違った一面が見れ、かなり有効的なカメラといえるでしょうね。

さらにここで力を発揮するのが、ウォーターパトロールの存在なのです。そこの波を良く知り、ジェットスキーを自由に扱うことが出来るウォーターパトロールの存在は、さらに重要となっています。日本でもこのシステムを導入していくべきでしょうね。私もそれに向けてまた修行の日々ですが。
ただし、リーフブレイクでないとジェットスキーの位置取りが難しいので、場所は限られてきますがね。日本でも、もっともっとサーフィンが盛りかがるために、映像がガンガン放送されるようになればいいですね。そのためにも、また今年一年がんばっていきます。
ライフガード入谷拓哉
iri3.bmp