「第3回 黒潮杯2006」 レポート

  

<主催より挨拶>
今回も年の瀬開催、師走の29日に2006年の漕ぎ納めにふさわしいレースが、心強い協賛各社様のサポートの元、熱く展開されました。
協賛各社並びに監視船協力小型船舶学苑様に篤く御礼申し上げます!!

 

<大会レポート>
大会前日、近日までの穏やかな冬の様相が一転、厳しい冬型の気圧配置に見舞われ、スタート24時間前の駿河湾は大荒れだった。
今シーズン一番の大西が吹き、パドラー、ライフガード、大会スタッフ、誰しもがこの夜不安と期待に胸が膨らんだ。


前夜、PWCパトロール全面協力のTEAM「FACTORY ZERO」今泉氏、PWCレスキュー先駆者入谷氏、黒潮杯代表一ノ瀬、副代表石川、ガードキャプテン原らは、想像出来るあらゆる事を話し合い、士気を高めていた。
吹き荒れる風で建物のそこいらじゅうがきしむ音を聞きながらFACTORY ZERO今泉氏は言った、「中止も考えなければならない、しかしFACTORY ZEROは最善を尽くす準備がある」と。心強かった。
今回、安倍川と焼津漁港の中間に位置する用宗海岸がスタート。
スタートから海岸沿いに東北東方面へ、久能海岸を経てゴール三保の松原までの約18キロ。
大西が吹けば下り坂を駆け抜けるようなダウンウィンド、パドル力だけの勝負ではない。


冬晴れのまぶしすぎる朝日とともに、スタートの朝を迎えた。
駿河湾用宗(もちむね)海岸沖には、総勢49名の屈強なパドラーがラインナップした。


最高のコンディション、前日までのジャンクな海面は落ち着き、しかしながら十分な順風と風波を残しまさに順風満帆!その日、富士を浮かべる駿河湾では、ゴールに向かって白兎たちが跳ねていた。

<大会主催者、OC1優勝一ノ瀬氏談>
最高の仲間と最高のレースができました!!
呼びかけに応えてくれたパドラーに感謝です!
その上協賛各社のサポートも厚く、最高の環境でパドリングできました。
海況もこれだけ最高のコンディションで漕いだ大会は初めてでした。
スタートからゴールまでパドリングを頑張った記憶が無いです。
ただひたすら風波を追いかけていたらゴールでした。
いいのを掴み、乗りつなぎ、波の合間に滑り降りるのが最高に気持ちよく、レースの事はすっかり忘れていました。
今から、次回開催が楽しみです。

>>>レースリザルト



さて、これからの黒潮杯ですが、この海域でのダウンウインドパドリングの可能性をもっともっと広げ、パドラーとクラフトのジャンルを増やし、幅の広いコミュニティーを作りたいと願っております。
また、この海域のすばらしい環境を保つためにも、県内外からのより多くのパドラーにこの海域を利用してもらい、この海岸線のあるべき姿を地域に訴えていけたらと願っております。

 

<大会理念>
私たちオーシャンパドラーは、一切の燃料を必要としない小さな船で、大海原へ出て行き競技します。
この駿河湾奥に位置する静岡市沿岸、富士を背景に用宗海岸〜名勝三保の松原までのすばらしい海岸線を漕ぎ、県内外の多くのオーシャンパドラーと、その雄大な自然を分かち合います。
多くの人為的な自然破壊により失われていく日本の美しい海岸線を守って行こうと言う認識を共有し、内外へ広げます。

 

これからも末永くよろしくお願いいたします。
黒潮杯実行委員会
代表 一ノ瀬 健太。

>>>黒潮杯公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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